クラフトサケブリュワリー協会06

取材日:2024.03.13

クラフトサケブリュワリー協会

クラフトサケの醸造所がいま全国に7社あるんですが、「クラフトサケ」って言葉は元々モトックスさんという大阪のインポーター会社の商標だったんです。

自分たちが造っているお酒の名称をみんなで考えるんですけど、結局それしか思いつかなかった。だからと言って勝手に使うわけにはいかないし、一度相談してみたら承諾をいただけたんです。
ただし「クラフトサケブリュワリー協会の定義するクラフトサケであるという文言は入れて欲しい」とうい条件付きで。

リブロム/LIBROM

実は「その他の醸造酒」免許でお酒をつくっているところって全国にたくさんあるんです。でもその理由で彼らはクラフトサケとは謳えないんです(※過去に問題になったこともあるそうです)。

この協会は2年前に設立したんですが、まだまだ歴史も浅いし、個人個人で動いても影響力がないし協会としてまとまった方が発信力も影響力もあるはずなので。

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協会の目標は「ブームで終わらせず文化にしていく」こと。たとえばクラフトビールだって歴史を辿ればアメリカのひとつの地域のホームブリュワーたちが文化をつくってきた。まだ歴史は浅いのに、今や市場規模は何十兆円ってくらいの文化になっています。

自分たちもそうなるためには、もっともっと事業者が増えないといけないと感じていて、となると閉鎖的ではなく、クラフトサケをつくりたい個人やこれから始めたい人には積極的に情報提供や開設の手助けをしようと決めています。

とにかく分母を増やすという、日本酒業界(新規に製造免許を発行させず事業者を増やさない)とは全く逆のやり方で文化に繋げていくことを目指しています。

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クラフトサケは新しい日本酒のジャンルであり新しい文化なんですね。

協会メンバーはそれぞれ個性豊かな作り方やこだわりがあって、岡住さん(稲とアガベ株式会社/秋田)は元々発酵にマニアックで、とにかく酒造りを追求している。洗米ひとつとっても、温水で洗米したらどうなるんだろうかとか、いろいろ実験しながら酒造りするスタイルで、それがすごい顕著にお酒にも現れている。

福島のhaccobaさんだったらビールのスタイルを取り入れて、日本酒とビールの文化を掛け合わせる造り方で本当にそれぞれ個性があるんです。

7社でやり方が被らないように話し合ったりしてるんですか?

いや、一切ないんですよ。なんなら被ってもそれはそれで。同じ副原料を使っても絶対に同じものにはならないし。ハッピーさん(ハッピー太郎醸造所/滋賀)にはハッピーさんの個性があるし、それが逆におもしろいです。

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クライアント様について

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「日本酒文化をもっと身近に」をコンセプトに、若い世代にも親しみ愛される日本酒を造りたい。リブロム様はそんな想いで福岡県天神からすぐ近くの高砂でお酒造りをされています。
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